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ファイアー エムブレム 無双 スロット 増加 KDDIはiidaスマートフォン「INFOBAR A01」の発売に伴い、同モデルのタッチ&トライイベントを6月30日16時から7月3日まで東京ミッドタウンで実施している。イベント初日の6月30日には、KDDI プロダクト企画本部 本部長の増田和彦氏と、INFOBAR A01に採用されたiida UIのデザインを手がけたtha ltdの中村勇吾氏、ケータイジャーナリストの石野純也氏を交えたトークセッションが開催され、INFOBAR A01開発にまつわるさまざまなエピソードが披露された。

初代INFOBARがデザインの付加価値を証明したphotoKDDI プロダクト企画本部 本部長 増田和彦氏

 INFOBAR A01は、iidaの前身ともいえる「au design project」の第1弾モデルとして2003年10月に発売された「INFOBAR」、その後継モデルとして2007年12月に発売された「INFOBAR 2」に続くモデル。増田氏は「1999年にiモードやEZwebなどのモバイルインターネットが始まり、携帯電話の使い方が変わりつつあった。そんな中でデザインも差別化していこうと考え、それを具現化したのがau design project。当時のケータイはシルバー系のストレート型が全盛だったが、オシャレな感じはしなかった」と振り返る。

 そんな中で考案されたのが、INFOBARのコンセプトモデル「info.bar」だ。同モデルは2002年の「ビジネスシヨウ 2002 TOKYO」で出展され、大きな注目を集めた。ただ、コンセプトモデルはアイデアを形にしたものに過ぎず、容易に商品化できるものではない。「なんとか商品化したいと思い、(INFOBARの製造元である)鳥取三洋電機と協力して、コンセプトモデルに限りなく近いものを作った」と増田氏は話す。

photophotophotoINFOBARはレゴブロックが原型だった(写真=左)。2001年に発表されたコンセプトモデル「info.bar」(写真=中)。2003年に発売された初代INFOBAR(写真=右)photoケータイジャーナリスト 石野純也氏

 INFOBAR発売後、東京・表参道の街中にINFOBARの壁紙を展示するなど、精力的なプロモーションも功を奏し、初代INFOBARは多くのユーザーに支持された。その結果、KDDIは「デザインの付加価値を証明できた」(増田氏)と手応えをつかんだ。「INFOBAR発売前、auのブランドイメージはあまりよくなかったが、INFOBARによってauケータイのデザインに対する評価が急激に上がった」。その後、「talby」「PENCK」「neon」「MEDIA SKIN」なども発売し、その評価をさらに上げていったのは記憶に新しい。

 石野氏が「(INFOBARの登場で)ケータイのデザイン全体が底上げされたと感じた」と話すと、増田氏も「カラー、形状、フォルム、いろいろな形で影響を与えたのではないか。この10年、INFOBARが出てから塗料関係の技術が確実に上がってきた。2年前には出せなかった質感や色が出せるといった進化がある」と話した。

photophotophotoINFOBAR発売後に表参道で展開されたプロモーション(写真=左)。「ケータイ1つでここまでやったのは初めて」(増田氏)。INFOBARがもたらした成果(写真=中)。INFOBARの歴史。海外のデザイン賞も受賞したほか、INFOBAR、talby、neonはニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションに選定された(写真=右)photophotoINFOBARの登場で、auのデザインに対する評価が上がった(写真=左)。au design projectブランドとして発売された商品(写真=右)photophoto「INFOBAR 2」のコンセプトモデル(写真=左)と、2007年に発売された製品版(写真=右)INFOBARらしい部分はキーの数ではなくてマルチカラーphotoiida初のスマートフォン「INFOBAR A01」

 au design projectの製品が浸透していく中、「新しい時代にどのようにデザインを昇華させるか」(増田氏)を考えた結果、「LIFE>PHONE」というコンセプトのもとに考案された新ブランドが「iida」だ。INFOBAR A01はiidaブランドのスマートフォンとして開発されたものだが、「iidaに昇華させる中でどのようなメッセージを込めたのか」と石野氏が質問。増田氏は「au design projectを始めたときと現在とでは、携帯電話の位置付けが変わってきている。新しい提案として、1つのブランドの傘の中でやっていこうと。アート系のものもあったが、ああいったチャレンジも含めてやっていこうと思った」と述べた。あえてINFOBARをiidaに取り入れたのは、「auブランドへの貢献と、エポックメイキングな商品であるINFOBARの持つ意味が大きかった」ためだという。

photophotophoto初代INFOBARからデザインを手がける深澤直人氏が今回もデザイン(写真=左)。UIディレクションには中村勇吾氏を起用した(写真=中)。INFOBAR A01向け周辺グッズも積極的に販売していく(写真=右)photo主に3つのキーでカラーの差別化を図っている

 増田氏によると、INFOBAR A01ではさまざまなバリエーションを検討し、商品化されたものは3台目だという。「パーツを何種類も組み合わせ、どうすればINFOBARらしいイメージになるかを考えに考えて作った。『マルチカラーでキーを残す』。このコンセプトは保ちたかった」(増田氏)。中でも苦労したのが「色」だった。「色の組み合わせが少しでも変わるだけでも(端末全体の)イメージが変わってしまう。どういう組み合わせがINFOBARらしくなるかを、深澤直人さんと何度もディスカッションした」と話す。

 初代INFOBAR、INFOBAR 2でおなじみの「NISHIKIGOI」はINFOBARのテーマカラーということもあり、INFOBAR A01にも採用された。その他の「HACCA」「CHOCOMINT」「KURO」はINFOBARとしては初めて採用された色だ。HACCAとCHOCOMINTは「今時らしいINFOBARのマルチカラーは何だろうと議論した」中で生まれ、カラーの配置から濃淡まで徹底的にこだわった。

 一方、INFOBARといえばタイル状に並んだ押しやすいキーが象徴的だったが、INFOBAR A01の前面に配置されているのはMENU、HOME、BACKという3つのキーのみで、タッチ操作が基本となる。この点に対して増田氏は「INFOBARらしい部分はキーの数ではなくてマルチカラー」との考えを示した。「マルチカラーを継続しているのは、ある意味でキープコンセプトといえる」

 INFOBARは「情報のバー」であることから「ある意味でスマートフォンっぽいコンセプトだった」と石野氏。実際、「深澤さんがもともと考えていたINFOBARは、前面が携帯電話で裏面が液晶画面だった」(増田氏)ということから、フルタッチ形状のINFOBAR A01は、ある意味で深澤氏の理想形に近いモデルといえそうだ。

 これまで、デザインに特化したモデルはスペック的には劣るものが多かったが、INFOBAR A01はその点にも妥協はない。「旬なスペックを守っていくのが定番だろうと思い、(同じくiidaの)「X-RAY」や「LIGHT POOL」からスペック向上を図ってきた。『これが抜けたら』というのがないように最初からイメージしている」と増田氏は力説する。石野氏は、同時期に発売された(INFOBAR A01と同じ)シャープ製の「AQUOS PHONE IS11SH」「AQUOS PHONE IS12SH」では非対応のGSMローミングに対応している点にも着目。増田氏は「INFOBAR A01は海外で使っても目立つ。シャープさんは海外展開もしているが、機会があれば、こういったモデルもどんどん外に売っていってほしい」と期待を寄せた。

“4×4”を崩した「iida UI」photoサイズの異なるアプリやウィジェットが整然と並ぶ

 INFOBAR A01を語る上で外せないのが、新たに採用した「iida UI」だ。Android端末は通常、横スクロール型のホーム画面とアプリ一覧で構成されているが、iida UIではアプリとウィジェットがすべて縦スクロール型の画面に集約される。この独特のUI(ユーザーインタフェース)は、どのようにして生まれたのだろうか。

 iida UIのデザインを手がけた中村勇吾氏によると、iida UIのデザインは1年ほど前から考案したという。その際にまず重視したのが「一覧性」だ。「新聞の紙面、Webサイトのいろいろなパネルをカスタマイズできるような世界観をそのまま持ってこようと。普通のスマートフォンにはアイコンがあって、アプリを開かないと内容が分からないけど、ある程度ばさっと見せたかった」と中村氏は話す。UIコンセプトのモチーフとして中村氏はオーディオコンポを例に挙げた。「カセットやイコライザーなど、機能の違うものがぴしっと並んでいる」様子を体現するようこだわった。

 iPhoneをはじめ、多くのスマートフォンではアイコンが4×4のグリッド状に並ぶUIが標準的だが、中村氏はそれを拡張したいと考えた。例えばアプリやウィジェットは、一番小さい「アイコン」、中くらいの「ウィジェット」、一番大きい「アプリ」という3つのサイズに分け、これらを混在させて配置できるようにしている。同氏は小さい順にS、M、Lというサイズに分け、タッチ操作でサイズ変更できるようにしている。これは決して「奇をてらったわけではなく、もともとのAndroidの思想に沿っている」ものだ。

photophotophoto中村氏がiida UIのモチーフとして着目したオーディオコンポ(写真=左)。S、M、Lという3種類のアイコンを考案した(写真=中)。サイズの異なるアイコンを自由に配置できる(写真=右)Flashのデモを作ってシャープに提出phototha ltd 中村勇吾氏

 こうしたデザインを具現化するにあたって重要なのが、いかにスムーズに動作するかだ。UIの動きは感覚的なものなので、文章や口頭で伝えるのは難しい。そこで中村氏はFlashのデモを作ってシャープに手渡したという。「『ここはもう少しふわっと、しゅっとして』とお願いして、上がってきたものを見て、『もう少し戻して』というやり取りをするのは時間がかかるので、そのまま作れば短縮できる」と考え、プログラムのコードにコメントを付けてシャープに渡したという。これには増田氏も驚いたようだ。「デザインを考える方は、こんなイメージでこういう風にと説明するが、メーカーはエンジニアなので、言葉を聞いただけでは10人が10通りの受け止め方をする。だからコードをそのまま渡したというのはすごいなと」

 中村氏が目指すなめらかな操作性へのこだわりが強いこともあり、満足のいく速度を出せるまでには時間がかかった。実際のところ「2月くらいまではやばかった」ようだが、あるときから急に動作が速くなり、目標とする速度に至ったという。表にはあまり出ないが、こうしたなめらかなUIはシャープの尽力によるところも大きい。中村氏は「プロダクトデザイナーは材質にこだわる。インタフェースのデザインに質感はないが、スムーズ感や、指に付いていくときの感じが質感にあたると思う」との考えを話した。

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